生理前や生理中に体が冷えやすくなる理由

冷え性で悩んでいる女性は多いと思いますが、特に生理前生理中は寒気を感じる方も少なくありません。

実は生理前や生理中は体が冷えやすい時期というのをご存じでしょうか?

生理前はなぜ体が冷えやすくなるの?

女性の体は赤ちゃんを授かる準備をするため「月経周期」という女性特有のサイクルがあります。約1ヶ月の間に「月経→卵胞期→排卵→黄体期→月経」という流れで、月経から月経まで毎回このサイクルを繰り返しています。

月経周期は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンが交互に分泌量のバランスを変えることで起こりますが、排卵後から生理が始まるまでの黄体期はプロゲステロンが増加します。プロゲステロンは妊娠に備えて体内に水分や栄養を蓄える働きをするため、生理前は体がむくみやすくなります。

生理前に体が冷えやすくなるのはこの「むくみ」が原因で、体内に余分な水分(むくみ)があることで体は冷えやすくなるのです。

「冷え」と「むくみ」は切っても切れない関係にあり、むくみがあることで体が冷え、体が冷えることでむくみが生じやすくなるという悪循環になることもあります。

生理中はなぜ体が冷えやすくなるの?

生理中は「低温期」になる

月経から月経まで毎月繰り返される「月経周期」。「月経周期」により女性の基礎体温も体温が低い「低温期」と基礎体温が高い「高温期」に分かれる2相性になります。

そして、この基礎体温も女性ホルモンの分泌量により上下します。

排卵後~生理前の黄体期はプロゲステロンの分泌量が増加して子宮を整えるなど妊娠に備える働きをしますが、プロゲステロンには体温を上げる働きもあるので、排卵日翌日より基礎体温が上がり始めて高温期にはいります。しかし、妊娠が成立せずに生理が始まるとプロゲステロンの分泌量が減少するので低温期にはいります。

この低温期と高温期の差は基礎体温計で測らないとわからないくらい微妙なもので0.3~0.5℃が理想的と言われています。しかし、温度差には個人差があり、中には1.0℃以上差がある人も。

そのため、生理中は体温が低くなり、人によっては体の冷えを感じるようになるのです。

「鉄欠乏性貧血」「かくれ貧血」「虚血性貧血」によるもの

生理中は出血を伴いますが、経血が対外に排出される際に赤血球中の鉄分も一緒に排出されてしまうため「鉄欠乏性貧血」という貧血になりやすく、それが原因で冷え性になることもあります。

また、鉄欠乏性貧血まではいかなくても、体内の貯蔵鉄であるフェリチンが不足している隠れ貧血(潜在性鉄欠乏症)である場合も。

鉄欠乏性貧血と同じく生理の関係で女性は男性と比べて貯蔵鉄少ないので、女性の6~7割が隠れ貧血と言われています。隠れ貧血もまた体の冷えを引き起こします。

↓↓↓「貧血」について詳しくはこちらをご覧ください。

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そして、生理前~生理の時のみにおこる「虚血性貧血(きょけつひんけつ)」という貧血もあります。

鉄分不足でおこる鉄欠乏性貧血や潜在性鉄欠乏症とタイプとは違い、虚血性貧血は経血を排出するために全身の血液が子宮にに送られ、脳への血液量が減少することでおこる貧血です。生理前や生理中の一時的なもので、生理が終わることで虚血性貧血も治まります。

もともとの貧血気味の方は虚血性貧血なりやすくなる、貧血の症状が強めに出るといったことも言われていますので、特に症状が気になる方は普段から意識して鉄分を摂取する事も大切です。

生理前・生理中の体の冷えが引き起こすこと

生理前や生理中はもともと体が冷えやすい時期です。

しかしこの時期に「冷たい食べ物・飲み物の摂り過ぎ」「ストレス」「寝不足」「毎日のお風呂をシャワーですます」など体を冷やす行為をすると、 PMS(月経前症候群)や生理痛がひどくなるので注意が必要です。

そのため、生理前や生理中は「体を温める作用がある飲み物や食べ物を摂る」「湯船にきちんとつかる」「夜更かししない」などなるべく体を温めるように心がけましょう。

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